名前:海(カイ) 犬種:ゴールデンレトリバー 住所:上田市


私は犬は嫌い・・・・・だった。

3年ちょっと前のことです。
家に帰ると、見たことも無いケージの中でコロンコロンとした丸っこい子犬が
ピョンピョンしているではありませんか。
最初に言った言葉は今でも覚えています。“情けなーい顔してるね!”
それが我が家のボーとした(よく言えば愛嬌のある、おとなしくフレンドリーな)
ゴールデンレトリバーの<海>(カイ)君です。

私の母が(既に亡くなっていますが)大の犬嫌いで、その中で育った私は犬を
見れば遠回りをして帰るくらい犬に近寄ったことはありませんでした。
娘が犬を飼いたいとは聞いていましたが、本当になるとは夢にも思っていな
かっただけに、心底驚き、当惑してしまいました。
その上、目の前にいる犬は3〜4キログラムのちびですが、成長すると
30キログラムにもなる大型犬だということです。


まあえらいことです!!
おっき−い犬ですよ!!!
どうしたらいいのでしょう。
いまさら返すわけにもいかないし、捨ててくるわけにも行かないし。
“まあ家の外で鎖でつないでおけば、私は近寄らなくてもいいか”と
考えたまではよかったのですが、それにしても大きな声で吠えるし、
トイレはどこでもするし、ということで、どこかで躾してもらおうと考え家の
近くの訓練所に連れて行きました。
(もちろん私は行きません)
しばらくしてそのまま帰ってきたではありませんか。
その訓練所の説明を聞き納得いかずに連れ帰ってきたのです。

さあ大変です。
そうこうしている間に安曇野ドッグスクールの存在を知りお願いすることにしました。
(もちろん今回も私は行きません。妻と娘がお邪魔しました。
 今回は納得してお願いしてきたようでした。)

最初の1〜2ヶ月は、私は訓練所には伺わなかったと思います。
妻と娘がドッグスクールへ面会に行ってくると、<海>はちゃんと言うことを聞くし、
横断歩道の手前ではお座りして待っているんだよ。”
という報告をしてくれるのです。
“まあ良くても悪くても10年以上はこの犬<海>と過ごさなくっちゃいけない
んだから、咬まれたりするような事はなさそうだし、ちょっとだけ会いに行って
みようか”と思ったのが運のつきです。

一大決心をして行きました。安曇野ドッグスクールへ。

<海>は何倍か大きくなていました。それに何となくうれしそうです。
そうなんです。喜んでくれているようなのです。決していやな気分ではありません。
こちらも何となくうれしいのです。
磯本所長とリーダーウォークなるものをさせて頂きました。
あの情けない<海>がちゃんと横を歩くではありませんか。
びっくりです。
お座りもするし、こちらの言うことを聞くではありませんか!
なんですかこれは!

それからです。
それまでほぼ毎週のように行っていたゴルフをやめて、日曜日になると<海>に
会いに行くようになったのは。
楽しくなってしまったのです。
変です!
みんなが変だと言いましたが、自分が一番変だと思いました。

何回かお邪魔するといろんなことが判って来ました。
<海>の訓練に通っている訳ではなさそうです。
<海>は毎日訓練してもらっているんです。
判りました。
気が付きました。
磯本所長と奥様が週1回しか行かない私に犬の飼い方の訓練をしてくれているのです。
犬と一緒に生活していく術を教えてくれているんです。
心地よい訓練です。
今までの犬に対する思いはいったいなんだったんだろう?
やっぱり変です。
人生が変わるほどの一大事です。

その後、また1頭お世話になっています。
今、家には3頭の犬がいます。
<空>(チワワ)・<海>(ゴールデンレトリバー)・<陸>(トイプードル)です。
かけがえの無いほどかわいいです。
親バカです。
それでいいです。
磯本所長も奥様も十分承知されていると思います。
(あきらめていらっしゃるかな?それを教えてくださったのも磯本所長と
奥様ですから、あきらめてください。)

犬たちには、穏やかな、ゆったりとした人生(犬生)を送らせてあげたい
と思っています。この飼い主でよかったと思わせてあげたいと思います。

まだまだ、たくさんの思いがあってとり止めがなくなりそうです。

犬との生活は、一冊の本が出来てしまうほどの、今までの人生観も変えて
しまうほどのカルチャーショックでした。
またの機会にこの続きを書かせていただきたいと思います。

<空><海><陸>の3頭と安曇野ドッグスクール・磯本所長、奥様、
その他皆様のおかげで私の知らなかった世界と、新しい知り合いと、
新しい人生を教えて頂きました。
50数年の空白が埋まりました。

安曇野ドッグスクールの磯本所長、奥様、それぞれの飼い主の皆さんと
お知り合いになれて本当に感謝しております。
犬たちのおかげです。
これからも犬ともどもよろしくお願いいたします。

私はどんな犬でも大好きです!!!
たとえ吠えられても、咬まれても大好きです。


To be continued (?)


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